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執筆者の写真Hal Furuta

オートマタの作り方 修理編「部品同士が干渉している場合のなおし方」

ポール・スプーナー氏は一時期”額絵的”なからくりを制作する時期がありました。 その”額絵的”な機巧(からくり)作品は彼としては数が少なく大変貴重なものです。 オートマタが故障する場合に考えられる事象として大きくは2つあります。

多くは歯車の嚙み合わせに狂いが生じているケースが多いように経験から感じます。 もうひとつは何らかの衝撃を与えられたか、経年変化(劣化)による部品どうしの干渉が考えられます。今回取り上げるのはまさにこのケースです。 とりわけ、この作品の場合には素材として紙を多用するために長年の月日を経て紙のめくれや歪みが見うけられました。あまり酷くならないうちに部品を交換することがベストですが、そうもいかない場合にはどうしたら良いのでしょう? まず基本的な修正方法は、歪みがあれば裏から”薄い紙”を丁寧に重ね合わせて調整するものですが、紙の場合硬さが足りないことが多く、他の素材で代替しなければいけない場合が多くなります。 その際には、ごく薄いバルサのような木質を使うか、プラスチック板を適切なサイズに切り取りあてるということが効果的なやり方となります。この話はまた別な機会に述べたいと思います。

MOLEN

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