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執筆者の写真Hal Furuta

【ニカイギャラリー|モーレンコレクション展】終了


【ニカイギャラリー|モーレンコレクション展|終了】 沼垂テラス|ニカイギャラリーで行われました、第一回モーレンコレクション展(9月15-19日)がお蔭様で無事終了しました。ご来場してくださいました沢山の皆様、本当にありがとうございました! 本展覧会におきましては、ニカイギャラリーのオーナー阿部信子様に大変お世話になりました。心から御礼申し上げます。また、沼垂テラスオフィスのスタッフの皆さま方のご尽力に感謝申し上げます。最後に、越後大郷からくり館の日根先生にもお礼を申し上げたいと思います。「品玉人形」の仕掛け違いを2点ご持参いただきまして、その門外不出のカラクリの中身まで披露して頂くサプライズ。 ポール・スプーナー作「アヌビスの手品」と仕組み(考え方)が同じという江戸中期に発見されたという「品玉人形」の仕掛けを日根先生は明かしてくださいました。少女が箱を開けると中身が4回にわたり変化します。ギザギザの歯車が用いられていました。 先生によれば、その後の江戸では、からくり師たちの努力により、ギザギザ歯車ではなく、変化する4面体(四角柱)の軸そのものを、今でいうリンケージによって動かし回転させるという画期的なアイデアが用いられるようになったそうです。 そして、最初のギザギザ歯車は、当時の日本人の発想にはなかっただろうから、それはおそらくは欧州からのオートマタを何かで見た結果だろう。その後の改良版こそが本来の「品玉人形」、つまり日本カラクリの神髄だということでした。まったくその通りだと思います。 からくり人形を研究される方の中には、最初のギザギザ歯を使ったものが日本独自の技術だという説があります。改善されたと思われるほうが先だという説です。しかし、これには日根先生も私も賛成はしかねるのですが、その理由は、簡単な仕組みをわざわざ難しい仕組みに移行することは考えにくいからです。ギザギザ歯車を学習したので、それを使ってみたかったという仮説も成り立たないわけではありませんが、生産性を低くする考えに合理性はありません。生産性を高めることはあっても、その逆はあり得ないということです。

とにかく「品玉人形」については、大変、得難き経験をさせていただきました。とても勉強になりました。ありがとうございました。


〇ニカイギャラリー http://www.abenovi.com/nikai/ 〇沼垂テラスオフィス http://nuttari.jp/shop/terraceoffice/ 〇越後大郷からくり館 http://www7b.biglobe.ne.jp/echigodaigo-karakuri/


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