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執筆者の写真Hal Furuta

オートマタの作り方 マット・スミスとピン歯車


3人(?)のガイコツが自転車を走らせます。後ろからは、ホネが大好物だというワンちゃんが追いかけるという愉快な作品は、マット・スミスの作品「オンボロ自転車レース」です。 ハンドルを回すと、ガイコツ達が後ろの犬を気にして、各々が背中をそらしながら振り返るのですが、振り返るタイミングが微妙に異なるのでとてもシュールな感じを受けます。

駆動にはピン歯車を多用しており、自転車の車輪を回転させるのは磁石を使っています。車輪はゴムタイヤを使っているわけではないので、長い期間の展覧会ですと、車輪がすり減り、スポークの頭が出てきてしまい動きが若干悪くなることがあります。

そのため展覧会前には、スポークが車輪から出ないようにある工夫と調整を行っています。なかなかこの作業はコツと技術を要するので、とても時間がかかります。そのため、実はこの作品は展覧会に出品することは多くはないのです。 12月3日ー1月22日まで行われる八王子市夢美術館「イギリスからくり玩具展」では、この作品を展示し駆動させます。東京での展覧会は10年ぶりですし、描画を含めると100点を超えるため、これまでモーレンで行ってきたオートマタ展では最大規模となります。

お見逃しなく。



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