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「ポール・スプーナーの世界」

執筆者の写真: Hal FurutaHal Furuta

更新日:2020年10月22日

2002年に何度目かの渡英をしました。目的はポール・スプーナー氏とマット・スミス氏に会うことでした。しかし、マット・スミスご夫妻はちょうどこの時、海外旅行に出かけられていてお目にかかることはできませんでした。この写真は、ポール氏の自宅からクルマで1時間(よく覚えていなのですが、たぶんそのくらい)ほど行くとランズエンドという場所(崖)に出ます。 そこは荒涼とした風の強い海辺で急峻な崖です。しかもお昼に入ったレストランではウェイトレスとウェイターが人目もはばからず激しく口論していたこともあり、文字通り「地の果て」だったという厳しい印象しか残っていないのですが、、、 ポール・スプーナーの工房で見た光景や、さまざまなお話しは、これまで私が体験したことのない世界を与えてくれましたし、その挑発的とも言える彼の知的な刺激は大変な興奮を覚えたものです。そのときには茫洋とですが、彼の書籍を刊行できたらと思ったものです。それから14年。想像以上の時間を要しましたが何とか「ポール・スプーナーの世界」を出版することができて今はホッとしています。

現在は八王子市夢美術館で販売中で、お蔭様で1日平均10冊前後が売れていますし、欧州のオートマタを扱う店舗からの引き合いもあって、少しだけ楽しみが増えました。

MOLEN

 
 
 
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