オートマタというと素材の中心は木、金属が中心ですが、いきなり木材を伐り出して作ることもひとつの方法ですが、それを生業にされている方を除けば、木よりは安価な紙を使って試してみることをお勧めします。 この作品は、ポール・スプーナー作「不思議なスープ」です。どこかで似たようなものをご覧になったことがあったかも知れませんね。やはりポール・スプーナーが作りました「アヌビスの手品」という有名な木製オートマタがあるからです。
構造はほぼ同じですが、ピラミッドに見立てた三角錐の箱を開けると、スープが登場します。そのスープの色がグリーン、イエロー、レッドと3回変わります。
現在、八王子市夢美術館「イギリスからくり玩具展」では、あえて上記の「アヌビスの手品」と「不思議なスープ」を”並べて展示”しています。両作品を比べてご覧いただける絶好の機会ですので、ぜひ一度お運びいただければと思います。