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オートマタの作り方 モーターの回転数はどのくらいの種類があるのか?

執筆者の写真: Hal FurutaHal Furuta


八王子市夢美術館「イギリスからくり玩具展」を行っています。1月22日迄ですから、あと数日というところです。嬉しいことに、会場関係者の方々の予想を裏切って多くのお客様が来てくださっています。ご来館されたお客様から、大変喜んでいただいている様子がツイッターから窺い知ることができて心から感謝しているところです。

さて、このイギリスで生まれた“からくり人形”たちですが、実は展覧会用に、アクリルガラス・ケース、モーター、端子盤、コード、コードクリップ(細かいね)、タイミングベルト、プーリー等すべて日本製で製作しています。

上記の部材を使用して、作品の絶妙な動きを実現しているのです。また、いくらプロ(弊社が)とは言え、1点の作品は会期中に数万回を超える動きに耐えるのですから、展覧会期間中は、ハラハラドキドキして気が休まる暇がありません。特に、今回は美術館ということもあって取替はできませんから、ある意味、長期間に渡る一発勝負のようなものです。

弊社が使用するモーターの回転速度は正回転で16種類あります。逆回転は特注になるのですが、こちらも16種類あります。各々の作品に合わせモーターと回転数を選び出す作業は、かなり大変なものです。しかも3か月に最低1度は電気を通し回転させないと不安定になる場合もあるため展覧会以外でも日々の手入れは欠かせません。


 
 
 
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