ここに1つの作品があります。邦題では「無駄な努力」と名付けられた作品ですが、直訳すると「死に馬に鞭」。普段、私たちは「そんなことは無益だ」とか「それは無駄だ」とか、なんとなく口にしています。
しかし、その”無駄”という概念を具体的なカタチにすると、いかにおぞましいかを、理解できるのではないでしょうか?そして、それは単に死にぞこないの馬に鞭打つ様子が残酷だということにとどまらないのです。
すでにお気づきでしょうが、鞭打つ者がガイコツであることに。そのようなことができる者は、ガイコツ(死者=生きた人間ではない)であるということに。流行語にもなった”ブラック企業”というワードを覚えておられますか? 鞭打つ側は人あらず。