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執筆者の写真Hal Furuta

進化する”しかけ絵本”の世界


かつては“しかけ絵本”と呼ばれポップアップ(飛び出す)タイプではない、タブと呼ばれる紙でできたバー(棒)を“絵”とリンクさせ動かしたり、円盤を利用して“絵”を回転させるなどの工夫がほどこされていました。 元々は星の動きを観測したり、医学書であったりし、子ども向け”しかけ絵本”として登場した作家のひとりに、ここで何度か取り上げたドイツ人のロタール・メッゲンドルファーです。 現代ではTV番組(情熱大陸)でブレイクした「紙の魔術師」「しかけ絵本の巨匠」と呼ばれるアメリカのポップアップ絵本作家ロバート・サブダ氏を筆頭に、ポップハウス型、ドールハウス型、蛇腹型など多彩な作品が世に出回るようになりました。

中には音が鳴ったり、光が点滅したり、今時のハイテクな“しかけ絵本“も出現しています。ご存知でしたか?  もとは子ども向けとはいうものの、この恐竜のようにリアルな画像と、しっかりとした文章は大人でも引き込まれものも数多く見受けられるようですから、”しかけ絵本”の世界もずいぶんと進化したようです。

飛び出す絵本は、手作りの部分が多く、簡単に増版できませんから、人気のある“しかけ絵本”の価格が値上がりするケースは多々見られます。実は、隠れコレクターは少なくないありません。



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