「感情に揺れる大きな頭」と題された、このポール・スプーナーの作品は、100本以上ものチューブを使い、圧縮空気の力で頭の中にいる登場人物達に複雑な動きをさせています。
この画集を作る際に、作者から送られた“動画”を見た際には、あまりの複雑さに舌を巻いたものです。作者は他の作品でも、たびたび見られるように、ハンドルを回すと、その回転運動が鞴(ふいご)に空気をため、圧縮化された空気を吐き出すことで動力とする方法をこの複雑な作品に多用しています。 この絵(写真)からでは、どのように複雑なのかは残念ながら私の言葉では伝えきれないのですが、いずれ作者の同意を求め、ARでお手持ちの画集をスマホの内ではありますが、動画をご覧いただけたらと考えています。
画像サイズが巨大なため、今のところはAR技術の進歩を待たなくてはならないのですが、技術的な進歩についてはそう時間がかからないのでは、などと楽観しているのですが...
尚、この「ポール・スプーナーの世界」は、有馬玩具博物館、岡山現代博物館の2か所でお求めになることができます。