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執筆者の写真Hal Furuta

オートマタの作り方 ゼネバストップを使った実例から学ぶ


この作品は、ポール・スプーナー作「ジュネーブから来た男」です。 箱の上に男が座っており、ハンドルを回すと男の頭が1/4回転します。 笑顔 ➡ 戸惑った顔 ➡ 怒った顔 ➡ 悲しい顔  といった具合に4つの顔に変化するわけですが、その仕組みは、男が座る箱の中に仕組まれたゼネバストップ(Bタイプ)にあります。 ハンドル(原動車)を回すと、4筋のある対の従動車側が間欠運動を行います。従動車が1/4回転するたびに、そこに繋がるロッド(棒)が回転し、先端に結び付けられた、男の頭も1/4回転するというわけです。 このように連続運動を間欠運動に用いるには、とても便利で合理的な仕組みだといえますね。ところで作品の題名の一部”ジュネーブ”ですが、ゼネバストップという機構は時計で有名なスイスの”ジュネーブ”で開発されています。 ”ジュネーブ”はフランス語ですが、英語では”ジニーヴァ”ですから、それが日本語風に読まれているうちに”ゼネバ”となった?と想像されます。

*「ジュネーブから来た男」の詳しい説明は「ポール・スプーナーの世界」をお読みください。岡山現代玩具博物館でご購入できます。 HPはこちらから → http://www.toymuseum-okayama.jp/



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