過日、このblogで書きました「立版古」「組立絵」ですが、オリジナル・ピープショー(のぞきからくり)の研究家(制作も)の吉田稔美(よしだとしみ)さんから“組上げ絵”について、以下のご指導をいただきました。私の浅い知識でこのblogに披露した記事が拡散する前で本当によかったです。 恥をかかずに済みました。なによりも、誤った情報が拡散することを防いでくださったことに本当に感謝しています。この場をお借りして、御礼申し上げます。ありがとうございました。 さて具体的には、次のようなことを教わりました。
現存する“組上げ絵(くみあげえ)“は、明治期のものが多いこと。江戸期のものは貴重。その後、雑誌の付録などに継承されていった。
「“立版古”は俳句の季語に使われ、語呂がいいためか、むやみに広まってしまい、よくしらないまま使う人が多くなってしまった。組上げ絵、組上げ燈籠、切り組み燈籠、とはじっさいの錦絵の中に書き入れてあるからで、現代ではなかなか、通じにくいことは確か。
江戸時代こそ、現代よりもっと庶民がペーパークラフトに広く熱狂していた時代。例えば歌舞伎のパンフがわりであったり。明治時代も、芝居もののほか文明開化ものもいろいろ作られ、みんなが買って、遊んでいた」そうです。
吉田稔美さんは、ピープショーを作る上で、おもちゃ絵の組上げ絵を調べており、現在はこの世界の研究者として名高い肥田皓三先生、アン・ヘリング先生に学んでおられること。 HPはこちらから ➡ http://nevergirls.in-www.jp/index.html