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  • 執筆者の写真Hal Furuta

実はわたくし、天才ロバート・サブダのしかけ絵本「太古の世界 恐竜時代」の大ファンです。



”とびだす絵本=しかけ絵本”というワードから、オートマタ展以外に「とびだす絵本の展覧会」を行うようなりました。最初のキッカケは、「カラクリ人形(オートマタ)展」が主催会場で思いがけないほどの評判と集客を呼んだことから始まります。 主催館のご担当様から「モーレンさん、カラクリ人形展の他に何かないの?」と言われはじめたのは10年ほど前になりますから、実際に「とびだす絵本展」を実行するまでに5年もかかりました。それは準備に時間がかかったのではなく、「とびだす絵本展、しかけ絵本展」への気持ちが向かなかったからです。しかし、”しかけ”というキー・ワードが頭のどこかにひっかかっていたことも事実です。 とびだす絵本は正直なところ、こども向けという意識が働いていて興味がわかなかったのですが、この画像にあるようにロバート・サブダ氏の「太古の世界 恐竜時代」に出合い、考えが変わりました。とりわけこのT.レックスには感心が向くというより、とにかくビックリしたわけです。 書籍が閉じられている時の大きさ、枠を文字通りとびだす立体物しかも、造形や色づかいのセンスがよくて 。私は個人的に人形(球体関節)以外は、オートマタもポップアップも作りません。というか作ることができないのです。ポール・スプーナーや、ロバート・サブダという現役で活躍する天才達の作った作品に触れるたびに、制作しようという気持ちが萎えると言いますか、とにかく自分で何かを作ることはできません。 代わりに彼らの作品を演出したり、作品の奥深さを合理的に伝える方法を考えます。それが仕事だからといえばそれまでですが、おそらくそれ以前にそれが自分に向いているし好きなのでしょう。 この画像に話を戻しますが、弊社の事務所でT.Rexの4倍弱程度の拡大模型を製作している最中です。 まだ下あごを付けていませんし、細かい調整はこれからです。 もちろんたためる状態にしていますので、たためばあまり場所をとりません。完成したら弊社を訪ねた人たちにお見せしてビックリしてもらおうかと考えていますが、そううまく行くか?実のところ、紙の自重が想像通りの重さがあり、恐竜の顔全体が、下がり気味になるのです。部品によって紙の質を変えて重さ対策、強度対策を施していますが、それをやればやるほどサブダのT.レックスがいかに素晴らしいものであるか実感できます。


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