企画展のタイトルにあるように、決してカラクリ人形だけ(あるいは機構模型も含めて)ではありません。とびだす絵本も科学館ならではの展示を行う予定です。体験型とうたっているわけですから、体験しなければいけません。でもどうやって?
いろいろ方法はあるのですが、モーレン(弊社)の場合、他でやっていないことを心掛けるなどという大それたことは考えてもいないのですが、自分たちでやりたいことを目指すうちに、独自性の強いものが出来上がったということはあります。
そのひとつが、手動めくり機という極めて原始的でアナログな発想の装置がそれです。などと書くと、ここまでお読みに頂いた方はガッカリしたのではないでしょうか?しかし、これがありそうでなかった体験型装置なのです。動画がないので、それがどのようなものであるかをお伝えしにくいのですが、簡単な話、とびだす絵本をアクリルガラス・ケースに入れつつ、内側の書籍と連動する、ハンドルによって書籍をめくることができるというものです。
またもう一つは、ARです。これはカラクリ人形用にかつて製作したものを、今回はとびだす絵本にも使うこととしました。来館された方々が持っておられるスマホやタブレット端末で、マーカーと呼ばれる印のついた画像をスキャンすると、その書籍=とびだす絵本が、端末上で動き出すというものです。
スマホ、タブレット端末をお持ちでないお客様のためにiPadを準備していますが、環境が弊社で用意するモバイルルーターしか使えないため、通信速度が複数同時に始動した際にどうなるのか?やってみないとわからない点が多く、そこが難点です。もちろん、ご来館された方が持参された端末には影響がないので、ぜひ試していただきたい試みのひとつです。どうぞお楽しみに。