とある先から「オーダーメイドでペーパークラフトの展開図と製作手引き(図入り解説)を3点(組)制作してほしい」との依頼を受けた。特殊緊急車両がそれなのだが、特殊と言うだけあって、少し変わった形をしている。 尚且つ、「誰にでも簡単に組み立てられるように」との要望も付け加えられた。
実は、その誰でもが”簡単に作れる”ということが大変に悩ましい問題なのだが。 まずは自分の頭にあるイメージを整えるため、他社作品を何点もダウンロードして作ってみた。(写真は、その中のひとつ)
展開図をカッターで切って、木工用ボンドで貼り付ける。これを完成させるまでに5時間ほどかかってしまった。こちらも”まったくの素人”ではないのだが、、、手ごわい。
同様の作業をひたすら繰り返す。加えて、(依頼主から呼ばれ)先方へ出向いての打ち合わせ。
メールと電話でのやり取りを含めると、都合10時間を超過していた。 仕様書を作製し、内容の確認を相互でを行う。
「それでは制作に入ってください。でも入札があります。まあ、カタチだけですが」と言われ準備に入る。翌日、入札案内のFAXを受信。それに従って見積書を送付した。
結果がでるまでにまた数日。その間も入念な制作準備をつづけたのだが、、、
なんと「落選」との一報がFAXで送られてきた。 もはや憤りを通り越して落胆。