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志賀高原ロマン美術館「秋季特別展」搬入設置作業を無事終えて。その3

  • 執筆者の写真: Hal Furuta
    Hal Furuta
  • 2017年10月5日
  • 読了時間: 2分

弊社(MOLEN)の場合、展示作品が壁ものと呼ばれる”絵画”が主体ではなく、立体物である以上、照明の角度と照射の色彩と量が演出上の重要な要素である。 ここ志賀高原ロマン美術館では、特別展示スペースが、大きくわけて7室あり、前の章にも書いたが、各々の天井高や、それにともなう自然光、会場備え付けの照明からの高さが微妙に異なるためか、 一瞬、上下左右の距離感というか位置情報に揺るぎを覚えることがある(個人差があります)。それは日常の生活空間に慣れていることによる空間認知機能の存在を確認する有意義なものであり、空間を認識する物差しが、日常の生活空間によって構築されていることに気づかされる。 その物差しとは違った感覚を知ることは、脳に刺激を与えるためか新鮮な気分にさえなるのだ。子どもの頃には、毎日がそうした新鮮な刺激で満ち溢れていたに違いないのだが、年齢を重ねると脳が過去のデータをもとに判断をすることが多くなる。 実際に触れて、歩いて確認をする前に目からの情報だけで判断しがちになるのだ。 といったことを展示会場で何度も、行ったり来たりして考えたものだ。光をうまく味方につけないと、立体物にしかない表と裏、つまり影となる部分が協調されてしまい、作品から生気を奪うことになりかねない。ここが演出の上では、大切な勝負どころとなる。 こうしたことをあらかじめ想定しいつも使用しているLEDアームスポットの長さを長短、光の色も温かかみのあるものと、冷たく白いものの4種類にわけて用意し、展示室と細かくは作品ごとにわけて使ったことが功を奏したのか、おおむね想定したような出来上がりとなった。

 

戦いすんで日が暮れて、設置スタッフの皆様と宿に戻り夕食タイム。 今宵は、美術館から歩いていける距離にあるThe Farmhouseさんで、地元クラフトビールで乾杯! 食べ物は何をいただいても美味しい!

重厚感のある建物の中は、陽気な若いスタッフの人たちのエネルギーで満ちており、外国人のお客様が多く異国にいるような気分。

お勧めは、サトイモの揚げたもの、アヒージョ、チーズetcすべて美味しかった。






 
 
 

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