• Hal Furuta

モーターショーに行って、わかったこと。


「運転の自動化を見据えた社会」をどのブースにも感じられました。

今回の注目は、クルマそのものでなく工具にありました。KTC=京都機械工具株式会社さんのブースで見聞した、今後のモノづくりに与えられた課題解決とは? KTCさんの「デジラチェ」というボルトをしめるツールに注目してみました。これは、ボルトをしめる力=トルクを、ハンドルに付属する表示板で数値を表示するものです。目で見て確認できる大変優れたツールです。 その効果は、誰でもが適正なトルクでボルトを閉めることが可能になるという点にあります。もうひとつ忘れてならない点として、閉めた際のトルク(数値)を、無線でPCにデータ移送することです。 具体的には、車輪の1~5までのボルトを閉める場合、その順番と適正トルクをもって作業を集結したか?という記録がデータを受信したPCに残るのです。いつ、誰が、どこのボルトを、どのくらいのトルクで、閉めたのか等等が記録されるわけです。

この場合、作業者は”専用グラス(眼鏡)”をつけることによって、ボルトを閉める順番やトルク値をその眼鏡に表示することができるため、いちいちPCに目を移すことなくスムースに作業ができることや、作業している様子をそのグラスについたカメラによって記録(作業の様子)を撮影することも特徴のひとつでしょう。

今、私たちの国では、人口減少による労働力不足が顕在化し始めたところです。それは、外国人の労働力を頼らざるを得ない、環境が育ち始めたことを意味しています。

日本人だけがモノづくりにおいて優れているとは言いません。しかし、ネジひとつ閉めるにも、私たちが普段感じている”適度な強さ”という概念は、等しく外国人にも通用するのでしょうか? クルマの修理工も外国人が多くなっているといわれています。タイヤを交換する際に(交換後に)、取り換えたタイヤの調子が悪い、最悪は脱輪などが起こりえる場合があります。 この原因のほとんどが、ボルトの閉めすぎにあるといわれています。ボルトを閉めすぎるとボルトが細く長く伸びてしまい、ゆるみがくるからです。腕っぷしの強い外国人であれば、こうしたケースが増えるわけです。 つい最近も、イギリスの高速鉄道で天井から水が落ちて車両が水浸しになったという事故がありましたが、これもこうした類のひとつと言えるのではないでしょうか? 我々が普段感じている、いわゆる”適度な”という概念は、日本独特の「モノづくり文化」によって、私たち日本人に与えられた恩恵であり、財産だったのではないでしょうか。 こうしたことは、現代のようなグローバル化時代になって、初めて気づくものなのかもしれません。 「デジラチェ」に多くのことを学ばせていただいた、一日でした。





0回の閲覧

株式会社MOLEN

TEL 025-386-3785

  • Facebook - Black Circle
  • YouTube - Black Circle
  • Instagram - Black Circle
  • Pinterest - Black Circle
  • Twitter - Black Circle

〒950-3375 新潟県新潟市北区早通南1-3-5 2F