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中国のからくり人形 その2
「記里鼓車(きりこしゃ)」と呼ばれる、古代中国の機巧(からくり)です。 指南車(しなんしゃ)とペアで用いられ、行程を測り、国土を計ります。技術者は測定機器の製作に意を用い、支配者はその用法に知恵を絞ったと言われるその記里鼓車は、一定の距離を進むと人形が太鼓を叩く仕組みになっています。戦に使われたという説もありますが、実際には皇帝の権威を天下に示したものであったと思われます。日本では、伊能忠敬がこの機巧を用いて日本を測量して歩いた「量程車」が有名です。「きりあげる」「きりがよい」「きりがない」等の語源になったとされています。
*参考資料:歯車文化誌(内山 弘 氏著)
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