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2003年制作 素材|木、金属
 

本作は、フラフープを回す人物の姿を題材とした自動人形です。
子どもたちが遊ぶ中で見せる、ぎこちなさとリズムが同時に現れる身体の動きに着想を得て制作されています。
 

ハンドルを回すと、腰の動きに合わせてフラフープが回転しているように見えます。しかし実際には、フラフープは腹部に固定されており、回転しているのは人物の身体の側です。腹部は偏心運動を伴う回転運動を行い、その結果としてフラフープが連続的に回っているかのような視覚効果が生み出されています。
 

この仕組みは、いわゆる「くねくね人形」と同様の原理を応用しています。
一定の軸からわずかにずれた運動を繰り返すことで、単純な機構から複雑な動きとしてみせています。
 

ここで重要なのは、運動の主体が見かけとは逆転している点です。
フラフープが回されているのではなく、身体の運動によって回転しているように見せられている。
この錯覚=認識のずれを利用した動きが、独特のリアリティを与えています。

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