• Hal Furuta

両肩に蛇を生やした王の物語

前から気になっていたロバート・サブダのPop-Upをあらためて眺めてみました。 購入はしてあるが、開封さえしていない書籍(しかけ絵本)が手元には沢山あります。

強いて新しい点をと言えば王様の冠に本物の鳥の羽を使ったところか... 物語が描かれた地域が中東なので、西洋でも東洋でもない色合いも独特な佇まいを醸し出しているかもしれません。


この書籍は残念ながら日本語版は出ていないようなので内容についてWikipediaに掲載された文章を抜粋して下記したいと思います。 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ザッハーク(ضحّاک, Zahhāk)は、ペルシアの叙事詩『シャー・ナーメ』などに登場する、両肩に蛇を生やした王のことである。

アラビアの砂漠の中にある国の王マルダースは、善き王として人々に信頼されていた。その息子ザッハークは、剛勇だが無思慮であった。ザッハークは、1万頭ものアラビア馬を持っていたので、パフラビー語で「1万」を意味するペイヴァルアスプとも呼ばれていた。また、権力を求めていたがゆえに、ほとんどの時間を馬上で過ごしていた。

ある時、世の中の平和をかき乱さんとする悪霊イブリースは、このザッハークに近づき、マルダースを弑して王位を簒奪するようそそのかした。ザッハークは父のマルダースの身を思って殺害を拒んだが、悪霊の誘惑に負け、悪霊はマルダースを落とし穴に落として殺した。こうしてザッハークは王となった。

イブリースは若者の姿に変身すると、王となったザッハークの元を訪れ、自分を給仕として雇ってもらった。この給仕は、それまで人々があまり食べなかった動物の肉を美味しく料理し、毎日異なる献立で王に提供した。ザッハークはこれらの料理を気に入り、4日目には給仕を呼んで、望むものを褒美として与えると告げた。給仕が望んだのはザッハークの両肩への口付けであった。肩に口付けたとたんに給仕の姿が消え、直後に、悪霊の呪いによってザッハークの両肩から2匹の黒い蛇が生えてきた。それは切っても切っても次々生えてくる蛇であった。 国中から医者が呼ばれたが誰も蛇を無害化することができない。再びイブリースが、今度は医者に変身して王の前に現れ、「その蛇に毎日2人の人間の脳味噌を喰らわせて養ううちに蛇が死ぬだろう」と助言した。

その頃、近隣の国イランの支配者であるジャムシードは、暴君ゆえについに国民に離反されていた。イランの兵士の一部がザッハークの元に来て、彼を王として迎えたい旨を訴えた。ザッハークはアラブとイランの兵士達をまとめてジャムシードを追い、100年の後についにシナ(中国)の海岸においてジャムシードに鋸を振り下ろし、その700年の治世を終わらせた。 ザッハークはジャムシードの領土を得、民衆に歓迎されたが、やがて彼が支配下に置いた国は暗黒と絶望の国家へと変貌する。なぜなら肩の蛇に人の脳味噌を餌として与えるべく、毎日2人の若者が捧げられたからである。 ザッハークはまた、ジャムシードの王女であるシャフルナーズとアルナワーズを自分の元に置いた。こうしてザッハークは、その後千年の間イランを統治した。 ある時から、蛇の餌を作る役目に就いた2人のペルシア人男性が、家畜の脳を餌に混ぜることで、犠牲に選ばれた若者の一部を助けるようになった。こうして助かった若者達は砂漠に逃れたが、その子孫がクルド人だという。

ある時ザッハークは、やがて現れる英雄フェリドゥーン(ファリードゥーンとも)によって自分の支配に終止符を打たれる夢を見た。ザッハークは国中にフェリドゥーンを探し出して捕らえるようにとの命令を出す。

ザッハークは間もなくフェリドゥーンの父を捕らえて処刑し、幼いフェリドゥーンに乳を与えた牝牛も見つけ出すと周囲の動物ごと皆殺しにする。成長したフェリドゥーンは母からこれらの事を教えられ、復讐を決意しその時を待った。 やがて、多くの息子達の命をザッハークに奪われた鍛冶屋のカーヴェが、王に反逆の意志を表し、大勢の人々を集めてフェリドゥーンの元に現れた。フェリドゥーンは人々を率いて出陣した。ザッハークの居城に進撃した際、ザッハークは不在だったが、ジャムシードの2人の王女を助け出す。遠征先にいたザッハークはこの事態を知らされ、かつての夢を思い出すのである。 ザッハークは急いで国に戻ったが、国民は皆フェリドゥーンに味方し、ザッハークを攻撃してきた。間もなくザッハークはフェリドゥーンと相まみえたが、シャフルナーズらがフェリドゥーンに寄り添う姿に嫉妬する。

ザッハークとフェリドゥーンの一騎討ちは、フェリドゥーンが鍛冶屋に作らせた牛頭の矛によってフェリドゥーンの勝利となった。フェリドゥーンはザッハークを殺そうとしたが、天使ソルーシュ(スラオシャ)に「その時にあらず」と制止した。 ザッハークは捕縛され、国民からの罵声を浴びつつ、ダマーヴァンド山近くのシールハーンまで連れて行かれた。そこでフェリドゥーンが再びザッハークを殺そうとしたが、またもソルーシュに遮られた。ザッハークは、ソルーシュの助言に従ったフェリドゥーンの手でダマーヴァンド山に幽閉されたのだが、ザッハークの心臓からは血が滴り落ち続けたと言われている。

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