ポール・スプーナー「ラッキー・キャット」をご案内します。四角の箱正面には、朱色扉があって、それが開閉するたびになかの招き猫が変わる仕組みです。最初の画像でおわかりのように猫4体は、正円(円いテーブル)に乗っており、回転と同時進行で扉が開閉するのですが、難しいのはそのタイミングです。 実は、この作品を一度、すべて分解せざるを得ない状況になったことがあります。日本の湿気が影響したのでしょう。扉の動きに不安を覚え、トラブルになる前に改善することに決め、展覧会場内で(閉館した後)汗だくで修理しました。 結局、思い切って部品すべてを分解して構造的な部分を修正せざるを得なかったのですが、これ以上は作者の著作にかかわるので書くことはできないのですが、作品の裏側(内側)を撮影した写真を掲載しています。これまで述べてきた、一連動きの秘密が映し出されています。