• Hal Furuta

パラミタミュージアム「英国自動人形展」 その5 レセプションでご挨拶させていただきました。

最終更新: 10月9日


2018年8月3日(金) 午後2時 パラミタミュージアム2F「特別展会場内」

連日の酷暑のなか、大変大勢の皆様にお運びいただきましたこと、また本展覧会のご採択をしてくださった美術館と美術館スタッフ皆々様へレセプションご挨拶の場にてまずは感謝を述べさせていただきました。またご挨拶の後、本展覧会の見どころを簡単で恐縮ではありましたが、以下のとおりご紹介させていただきました。

【オートマタの語源】

オートマタとは、オートメーションとマターを組み合わせた造語であると聞くことがままあります。他方、ギリシア語のオートマトス、つまり自動機械が本来の語源だという説もあります。ポール・スプーナーもそうですが、わたくしも個人的な考えではありますが、後者ではないかと考えております。諸説あります。

【オートマタの時代、全盛期】

古くは、ギリシア神話のタロースが始めとされますが、一般的には18世紀に活躍した

【ポール・スプーナーの出現】 その後、オートマタは下火となりましたが、1975年イギリス・コーンウォールに彗星のように現れたのが、ポール スプーナーです。つまり18世紀以降、オートマタと言う文化と技術は脈々と継承されていた、というわけではありません。ですからまさに唐突に現れたような存在なのです。 次に、ポール スプーナーの特徴をお話ししたいと思います。 まず、メカニズム仕組みを敢えて見せている事(過去オートマタのすべてが、メカニズムをブラックボックスとした)フィギュアとメカニズムに統一感を持たせることで造形の美しさに換えています。 更に、アイデアスケッチに見る、独特の描画力が第二の特徴と言えます。


【ポール・スプーナーがこれまで無名だった背景】 ではなぜ、ポール スプーナーは知名度が低かったのか?これには理由がございまして、3名のコレクターの存在があります。 3名のコレクターが彼の作品のほとんどを購入したためにオモテに出ることなかったという背景があったのではと推測しております。


では、どのようなコレクターがいらっしゃったのか?と申しますと、まずは、この方。 リチャード ギャリオット氏 英国生まれのアメリカのゲームクリエーター がいらっしゃいます。 ロールプレイング ゲーム ウルティマ シリーズの作者として著名な方です。 次に、ジェームズ・ ホーナー氏。アメリカ人 映画 アバター、タイタニックの音楽を担当されたことでご存じの方も多いのではないでしょうか。 最後は、アンソニー ホロビッツ氏。英国国営放送BBC 刑事フォイル 名探偵ポワロ等の筆頭脚本家を務めておられます。 実は4番目のコレクターという者がおります。これまでご紹介の3人の方々とは異なりまったく無名ですから謎が深い。実は今皆様方の前でご挨拶させていただいておりますわたくしがその4番目という謎の人物だったわけです。もちろん冗談ですが。 (中略)皆様どうぞ、英国自動人形展をお楽しみください。 <用語解説|古田個人の解釈である点に注意してください>

*1ジャックド・ボー・ヴォーカンソン

 作品:笛吹き人形、タンバリンを叩く人形、消化するアヒル

 書籍:le mécanisme du fluteur automate    ウィキペディア https://ja.wikipedia.org/wiki/ジャック・ド・ヴォーカンソン

*2ジュゼッペ トルナトーレ監督

人物像:16歳のころから舞台に関わる。

映画作品:『ニュー・シネマ・パラダイス』、『海の上のピアニスト』、『題名のない子守唄』、 『シチリア!シチリア!』、『鑑定士と顔のない依頼人』、『明日を夢見て』、『ある天文学者の恋 人』、『マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶』、『マレーナ』、『みんな元気』、『夜ごとの夢/イタリア幻想譚』、『記憶の扉』、『“教授”と呼ばれた男』、『トルナトーレ 我が映画人生』

https://ja.wikipedia.org/wiki/ジュゼッペ・トルナトhttps://eiga.com/person/38920/movie/ *3鑑定士と顔のない依頼人 2013年 イタリアの恋愛・ミステリー映画 女性と接することが苦手で、女性を目の前にすると気分が悪くなってしまうというという理由から、自宅の隠し部屋に大量の女性の肖像画を飾っている(肖像画は自信が開催しているオークションでビリーと共謀して落札していた)美術鑑定士のヴァージル・オールドマンが、クレアという女性から資産家の両親が遺した美術品を査定して、競売にかけてほしいという依頼を受ける。その女性の屋敷を訪ねるも、女性は決して姿を現さない。何回か通っているうちに、クレアは広場恐怖の症状を患っているという理由により隠し部屋に潜んで出てこないということが分かり、作家活動もしているということを知る。扉越しにオールドマンとクレアは接するが、次第にオールドマンはクレアの容姿が気になるようになり、ある日隙間から彼女を盗み見てしまう。彼女はとても美しかったのでオールドマンはクレアに惹かれ、直接対面することに成功しプロポーズまで成功する。クレアはオールドマンに「両親の遺品である美術品を競売にかけることを中止してほしい」と頼み、オールドマンは快諾した後、結婚を機に鑑定士を引退する。しかし、最後の競売でオールドマンはビリーから、お祝いの絵画を送ったと告げられる。会場からオールドマンが帰宅をすると、自宅の肖像画が殆ど剥ぎ取られていることを発見する。唯一遺された女性の肖像画は元々クレアの屋敷にあったもので、裏にはなぜか「親愛と感謝をこめて」とビリーの署名があった。更にクレアとは連絡も一切取れなくなってしまう。屋敷の近所のバーにいた小人症の客に、屋敷に何度も家具が運びいれられ運び出されていたこと、屋敷から若い女性(クレア)が度々外出していたこと、そして彼女(バーの小人症の客)が屋敷本当の持ち主で他人に屋敷を貸すことがあったことを告げられる。 オールドマンは周りの人々に騙されていたことがショックで、クレアのお気に入りだったお店でひとり....

冒頭シーンで主人公がレストランで食事をする際に、手袋をはめてナイフとフォークを器用に操る、奇妙なシーンが印象的ですが、これは何を意味しているのか?鑑定士としての”手”を大切にしているがための行為なのかも知れないが、それに掛けて、 ジャックド・ボー・ヴォーカンソンが手袋職人の子どもだったことを示唆しているのかもしれない。また彼のマンションには秘密裏に集めた女性の肖像画だけをコレクションし隠してある部屋があって、その隠し部屋こそが、ヴォーカンソンの名作”アヒル”に使われたトリックが下地になっていると考えられる。更にその隠し部屋をカモフラージュするために部屋の前には”手袋のコレクション棚”が設置されていて、手袋とコレクション=ヴォーカンソンと女性の肖像画が常に絡むストーリーであることを予兆させている。

余談だが、この映画に使われたフェイクのオートマタを制作したのはキース・ニューステッド氏。彼の作品も本展に大小合わせて6点ほど展示している。

*4 時計職人がスイスに亡命 ​ フランスで起きた16世紀の宗教革命から逃れるために多くのカルヴァン派の新教徒であるユグノーがスイスに亡命した。亡命したユグノーの多くはいろんな技術にたけた人が多く、その中に時計製造技術にたけた人たちがいたという記録が残されており、同様に宝飾技術も発展していたので両方の技術が結びついてスイスの時計産業が成長した。


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