アヌビスの手品/ Scarab Wrapper|ポール・スプーナー/マット・スミス

アヌビスが手にするピラミッドにみたてた箱をあげさげするたびに、緑色の虫(スカラベ=フンコロガシ)がひっくり返ったり、ミイラになったり、元の姿に戻ったりと変化します。 からくり人形が手品をするだけでも楽しいのですが、下に記したような作品のディティールにも注目していただけると作品「2つの変化」を楽しんでいただけます。 古代エジプト時代、アヌビスはピラミッドに描かれた神々のひとつであり、スカラベは神と人間を結ぶ媒体と考えられていました。 ピラミッド、スカラベ、アヌビス各々が点から線に変る瞬間のオドロキ...鑑賞者の意識の変化をあらかじめ計算した作者。彼こそが実は展覧会で観る者が2度驚くさまを想像し、一番に楽しんでいるのかもしれませんね。

 

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近沢名恵氏に「アヌビスの手品」の解説を描いていただきました。
2021年3月3日 

​MOLEN