令和3年7月10日-9月5日の期間行われる八王子市夢美術館「しかけがいろいろ!とびだす絵本展」では、さくらいひろし先生の”しかけ絵本”が多数展示されています。 しかけの技術と表現する力でいえば、おそらく日本のみならず世界に於いても大変に優れた作家であるというのが私の個人的な感想です。 さて今回の展覧会で展示される多くの名作の中でも、特にこれはというものをご紹介いたします。「パコと魔法の絵本 ガマ王子対ザリガニ魔人」(主婦と生活社)です。

このとびだす絵本には高度で様々な工夫が施された、さくらいひろし先生ならではの見どころが沢山あるのですが、このページの”とびだし方”に注目しました。 それはガマ王子の口を見ていただければ理解できるのですが、通常このパターンでは、いわゆる「鳥のくちばし」といった技術を使用しますが、その応用力に独創性を感じているかたもおられると思います。


極めて複雑な”折り畳み方”を駆使し、飛び出し方を効果的に立体化させることに成功していながら原画のイメージを損なわないというのはそう簡単にできることではないからです。

Webで検索すれば多数のとびだす書籍をみることができますが、この「ガマ王子対ザリガニ魔人」(現物)そのものを見る機会はそう多くはないのではないでしょうか? 勿論、この他にもたくさんの見ごたえのある”しかけ絵本”がずらりと展示された本展に是非一度、足を運んでいただきたいと思います。


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